劇団文化座公演 №155
こくみん共済coopホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ提携公演
作:三好十郎
演出:鵜山仁
2020年2月20日(木)~29日(土)
(※28、29日新型コロナウィルス流行阻止の為中止)
こくみん共済coopホール(全労済ホール)/スペース・ゼロ
<STORY>
ベルギーの貧しい炭鉱町で、福音伝道者として坑夫たちと生活を共にしていたヴィンセント・ヴァン・ゴッホだったが、坑夫たちのストライキに加担したとして伝道協会の派遣牧師から職を解かれてしまう。職を失い画家になる決心を固めたゴッホは、オランダの主都ハーグに移り、モデル女で娼婦のシィヌと出会い同棲を始めたが、絵の師でもあるモーヴはその結婚に反対し絶縁を宣告。シィヌにも去られてしまったゴッホを慰めるのは唯一の理解者であった弟のテオだけだった。
画商に勤めるテオの口添えでパリに移り住んだゴッホは、印象派の若き画家たち、ロートレック、ベルナール、シニャックらとタンギイの店で交際を深め、中でもゴーガンに深い尊敬と憧れを抱いた。これまでにない新たな色彩と光の表現に、絵の難しさを知り苦悩するゴッホは疲労と神経の浪費を重ね、都会を離れて南フランスのアルルに一人移る。大自然の中、とりつかれた様に作品を次々と生み出してゆくゴッホは、待ち望んだゴーガンとの共同生活を始める。しかし、心では尊敬し合いながらも衝突する二人。
ある日、ゴッホは、愛する酒場女のラシェルがゴーガンの膝の上にいるのを目撃する。恋人、絵、酒、文明、神、道徳、そして……錯乱。論争と反目を繰り返してきた友ゴーガンは静かに部屋を出て行ってしまう。ゴッホは自省と狂気の中で、己れの耳にカミソリをあてるのだった……。
〈STAFF〉
美術:乘峯雅寛
衣装:岸井克己
音楽:高崎真介
照明:古宮俊昭
音響:齋藤美佐男
舞台監督:金安凌平
振付:新海絵理子
宣伝美術デザイン:司修
演出助手:姫地実加
制作:国広健一・小林悠記子
〈CAST〉
ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ:藤原章寛
アンリ:白幡大介〔※二役〕
ヴェルネ:阿部勉
ハンナ:市川千紘
デニス:田中孝征
ヨング:井田雄大
老婆:有賀ひろみ
テオドール・ヴァン・ゴッホ:岡田頼明
シィヌ:小川沙織
ワイセンブルーフ:米山実
モーヴ:砂川直哉
ルノウ:高村尚枝
ベルト・モリソウ:新井純(フリー)
ロートレック:津田二朗
エミール・ベルナール:桑原泰
シニャック:白幡大介〔※二役〕
若い夫:筆内政敏
その妻:萩原佳央里
中年の男:岩崎正芳
画学生:仁平天峰
若い娘:深沢樹〔※二役〕
タンギィ:青木和宣
おかみ:佐々木愛
ルーラン:沖永正志
ラシェル:琴音(フリー)
若い看護婦:深沢樹〔※二役〕
ポール・ゴーガン:鍛治直人(文学座)
パンフレットより